多国籍文化の融合!16カ国からなるチームがARスタートアップを成功へと導く!
イノベーティブなチーム作りの秘密とは?
【プレティア・テクノロジーズ株式会社 様】
💡エンターテイメントや教育、ビジネスなど様々な場面で使われているAR(拡張現実)ですが、みなさんは体験したことがありますでしょうか?
今回ご紹介するプレティア・テクノロジーズ株式会社は、世界中のARクリエイターが高品質なARアプリを開発することができるARクラウドプラットフォーム「Pretia」の開発をメイン事業として行っており、2014年に創業以降、企業として素晴らしい発展とイノベーションを遂げています!
身近なところでは、渋谷や神保町など、現実に存在する町を舞台にしたAR謎解きゲームの開催や、ARでペットとお散歩できる自社開発ARゲーム『Animal Pal(アニマルパル)』の173の国と地域での配信など、ARゲーム分野でも圧倒的な存在感を示しています!
また、2019年には週刊東洋経済「すごいベンチャー100」に選出され、2020年には「The Forbes 30 under 30 Asia 2020 コンシューマ・テクノロジー部門」を 受賞、2022年には「日経優秀製品・サービス賞 日経産業新聞賞」を受賞、注目度急上昇のスタートアップ企業です!
様々な賞を受賞し、世界中でサービス展開しているプレティア・テクノロジーズ株式会社ですが、いったいどんな方々が働いているのでしょうか。
プレティア・テクノロジーズ株式会社は、品川に本社のある日本企業ですが、なんと、メンバーの6割が外国籍で、国籍は世界16各国に及びます!
6割ものメンバーが外国籍と聞いて、
「日本人メンバーとの会話はどうなっているの?」
「スタートアップフェーズから多国籍のメンバーでのチーム作りなんて、苦労の連続なのでは?」
そんなふうに疑問をお持ちの方もいるかと思います。
今回は実際に、この素敵なグローバルチーム作りを2021年から行ってきた人事の田中さんにお話を聞いてみました。
【目次】
1.グローバルな多様性の実現!外国籍メンバーが6割の会社の成功の秘密に迫る
2.選ばれる理由はこれだ!採用担当者必見の情報戦
3.世界をつなぐ!アクティブ・コネクターの体験談
4.従業員満足度爆上げ!驚きのチーム作りアイデアの数々!
5.ポジティブな波紋!多国籍チームがもたらす素晴らしい変化とは?
話し手:プレティアテクノロジーズ株式会社 HRマネージャー 田中さん
聞き手:アクティブコネクター(AC)松永・カルビン
注:役職などはインタビュー当時のものです。
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1.グローバルな多様性の実現!外国籍メンバーが6割の会社の成功の秘密に迫る
HRマネージャーを務める田中さんは、新卒でDeNAで鍛え上げられ、その後、プレティア・テクノロジーズ株式会社に入る前は、フィリピンのセブ島のベンチャー企業でセールス・マーケティングチームのマネージャーとして3年間働いたというバイタリティを絵に描いたような素敵な女性。
革新的なアイデアとスピード感のある制度作りで、採用・チーム作りを成功させています。
今回はそんな田中さんから、プレティア・テクノロジーズ株式会社での組織作りのご経験を共有いただきました!
オンラインインタビュー冒頭では、トトロの画像の背景で登場した田中さん。
「こんな背景もあります!」と、次々にジブリの背景画像を見せてくださり、あっという間に距離感が縮まりました!
現在、プレティア・テクノロジーズ株式会社で、田中さんはHRマネージャーとして人事部を一人で担当しています。
少数精鋭の企業のため、採用業務のみならず、組織開発や評価制度作りなど、人事関連の仕事を幅広く担当されています。
田中さん曰く、社内では、「みんなのお母さんのような感じ」で、何かトラブルがあった際にはまず、従業員からの相談を受けることが多いそうです。
親しみやすい雰囲気で始まったインタビューですが、この後、田中さんがものすごい情熱を持ってお仕事をされていることが明らかになります!
AC・カルビン: 御社がどのような企業であるかお聞かせ頂けますか?
田中さん:プレティアは、技術研究からアプリケーション開発まで、ARに関して総合的に行う企業です。アルゴリズムの開発も行い、私たちのメインプロダクトの一つである「ARクラウドプラットフォーム Pretia」では、空間をデータ化し、そのデータを活用してAR体験を作ることができます。
他にも、AR謎解きゲームや、製造業や小売業向けのAR SaaSの開発など、楽しい体験からビジネスに役立つ体験まで、最先端のARサービスを作り出しています!
組織としては、アクティブ・コネクターに採用を手伝って頂いたR&Dエンジニアを社内に抱えているところが特徴です。
R&Dエンジニアがいることで、プロダクトに活用するARのアルゴリズムの研究、開発が自社でできるようになります。
その結果、最先端の技術を組み込んだAR開発者向けプラットフォームやサービスを提供可能になるため、よりリッチな開発や使い易いAR体験を提供できると自負しています。
そして、これが弊社の一つの特徴でもあるのですが、従業員の6割程が外国籍で、社内公用語は英語になっています。
英語を使うのは日常会話だけではなく、全てのドキュメントやミーティングも英語で行われています。
AC・カルビン:社内公用語が英語ということですが、日本人社員と外国籍の社員のコミュニケーションはうまくいっているのでしょうか?
田中さん:もちろん、弊社にも日本人で英語が得意でない人はいるのですが、翻訳ツールにも助けてもらいながら、日々言語の壁を乗り越えようと互いに歩み寄っています。
また、コミュニケーションで大切なことは、相手の話をどれだけ正しく聞くことができるかということや、自分の考えをどれだけ言葉を尽くして伝えることができるかということだと思っています。日常のコミュニケーションを丁寧に取ることで、言語の違いは乗り越えられると思っています。
弊社では、日本人と外国籍のメンバーのどちらも、言語学習をする際に会社から一部費用補助を受けることができる制度があるので、英語でのコミュニケーションに自信のない人や、長年英語を使わない仕事をしてきた人も、入社後に勉強することが可能です。
英語が苦手だった日本人メンバーも、社内でコミュニケーションを重ねる中で、どんどん英語が話せるようになっています!
メンバーは、ブラジル、インドネシア、フィリピン、イギリス、台湾、フランス、オーストラリアなど、世界16カ国から集まっています。
とてもグローバルでワールドワイドな組織構成なので、私も毎日、働くことにワクワクしています!
AC・カルビン:弊社を通じて二名の外国籍のエンジニアをご採用頂きましたが、どのような背景から、外国籍エンジニアの採用を始められたのでしょうか?
田中さん: 弊社では、約5年前から外国籍の候補者の採用を開始しています。
当時、CV(コンピュータービジョン)やDL(ディープラーニング)などを専門とするエンジニアが日本国内にあまりいなかったので、AR開発の際には、必然的に採用が海外に向かっていきました。
特殊なスキルや最先端の技術力を持つエンジニアを採用したい場合は特に、日本国内のみで候補者を探すだけでなく、世界中で探した方がより良い候補者に出会うチャンスがあると思っています。
もう一つは、弊社のプロダクトをグローバルに展開することを考えていたので、開発メンバーもグローバルであるべきという方針がありました。
そこで、海外の文化や価値観を理解し、それをプロダクト作りに活かすことのできるメンバーを増やすことを目指して、外国籍エンジニアを採用してきました。
アクティブ・コネクターに採用を手伝って頂いたDLやAR系のエンジニアに関しては、ちょうどアルゴリズムを開発してサービスをローンチしようとしていたタイミングで、頼れるエンジニアが欲しいと考えていたので採用しました。
AC・カルビン:外国籍エンジニアの採用では、どのような課題がありましたか?
田中さん:ポジション名が国や会社によって違うので、ソーシングが大変でした。
弊社ではエンジニアの種類が多岐に渡るので、そのバックグラウンドをきちんと理解して採用を進めるのは、私一人の力だけでは難しいです。
そういう意味で、特定の技術力を持った人が欲しい場合、エージェントさんの方が知見があると思っています。
また、エージェントさんだけではなく、社内のメンバーと一緒に、必要となるポジション名やスキルについてよく議論しています。
社内には様々な知見を持ったメンバーがいるので、「自分一人の力だけで採用を進めようとしない」ということを、日頃から意識して、質問や意見交換などを行っています。
弊社では、とにかく、コミュニケーションが好きで、人と話すことが大好きなメンバーが多く、採用に関しても活発な議論ができるのでいつも助けられています。
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2.選ばれる理由はこれだ!採用担当者必見の情報戦
AC・松永 :田中さんご自身がツイッター等で発信されていますが、エージェント以外で採用が決まることもあるのでしょうか?
田中さん:候補者が入社の意思決定をするに役立つ情報を提示したいと思い、ブログや記事での発信を始めています。
特に、弊社はスタートアップなので、大手企業と比べると、候補者にとって入社の最終的な決め手となる情報が少ないと思います。
そこで、弊社では、企業文化や働き方について候補者により深く知って頂くために、弊社の新しい制度や福利厚生等についてもどんどん記事にしてご紹介するようにしています。
私だけではなく、弊社のメンバーもたくさん記事を書いているので、ぜひみなさんに読んで頂きたいです。
これまでは弊社からの発信が少なく、「謎の会社」だと思われていたかもしれないのですが、最近は「noteやYoutubeなど全部見てから来ました」と言って下さる候補者も増えてきたので、コツコツと情報発信を行ってきて本当に良かった!と思っています。
弊社のARプロダクトやサービスはすでに多くの人に楽しんで使って頂いていますが、今後、さらに多くの人々に弊社のことを知って頂けるようになれば嬉しいです!
AC・カルビン:外国籍エンジニアの採用で、特に注意していることはありますか?
田中さん:弊社の面接では、候補者の思いや、候補者が大事にしていることをよく確認しています。
たった数回の面接で、候補者の人生にとって大切な意思決定をしてもらうのは本当に大変なことだと思っているので、まず、候補者の考え方や、候補者が目指していることついて質問するようにしています。
また、企業が持つ候補者の情報量に比べ、候補者が持つ企業情報が少ないことが多いので、「候補者に弊社を理解してもらうこと」をとても重要視しています。
特に、外国籍の候補者にも弊社のことをより深く理解して頂けるように、弊社の外国籍社員たちが英語での情報発信も行っています。
それから、採用オファーの理由を候補者に伝えることはとても大切だと思っています。
「オファー理由」や、「入社後に担って欲しい役割」を候補者に伝えることで、入社後の認識のズレが少なくなると思います。
一般的に、日本企業では、「伝えなくても分かる」「空気を読む」といった文化があると思いますが、特に外国籍のエンジニアを多く抱える弊社では、オープンなコミュニケーションを重要と考え、私たちの思いを候補者に積極的に伝えるようにしています。
そして、候補者の入社後の活躍を見据えた採用活動を行う上で、企業と候補者の「情報の非対称性」を無くすこと、つまり、候補者に会社のことを深く理解して入社して頂くことは非常に重要だと思っています。
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3.世界をつなぐ!アクティブ・コネクターの体験談
AC・松永:アクティブ・コネクターを利用してのご感想を教えて頂けますか?
田中:アクティブ・コネクターのコミュニケーションはとても細かくてマメだと思っています。
私たちが先に聞くべき内容を一歩先に共有してくれるところは助かりました。
アクティブ・コネクターは候補者に寄り添って、候補者の考えていることを私たちに伝えるような形で進めることが多いですよね。
特に給与に関してアドバイス頂いたり、市場の状況もセットで教えてくれたので、勉強になりました。
また、候補者の持つ懸念や意図について、候補者と細かくコミュニケーションを取ってくれたことは、弊社が採用準備をする上で非常に役立ちました。
そして、アクティブコネクターからの候補者に関する情報の精度や厚さ、種類などが伝えてもらったタイミングでは弊社が欲していた情報とドンピシャだったことは、非常に嬉しく思っています。
そういうこともあり、当時採用した人は、今も社内で大活躍してくれています!
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4.従業員満足度爆上げ!驚きのチーム作りアイデアの数々!
AC・カルビン :外国籍の従業員について、文化や考え方の違い等に気づくことはありますか?
田中さん:弊社のカルチャーに共感している方が入社しているので、そういう意味では日本人も外国籍も関係なく、働き方や価値観の違和感はないと思っています。
ただ、「斜に構えるということが全くない」ことは外国籍の方の特に素晴らしいところだと思っています。
日本の多くの職場では、気になることがあっても質問がしにくかったり、周りの反応が気になってうまく自分の思いを表現できないということがありますよね。
それが結局お互いに、誤解を生み出してしまうと思います。
でも外国籍の人たちは、気になることはちゃんと質問するとか、リアクションもたくさんしてくれるようなコミュニケーションを取る方が多いです。
だから、後から何か文句を言うようなことは無く、とにかくストレートに透明性を持ってコミュニケーションを取るところは、外国籍の方々ならではだと思います。
外国籍のメンバーが多く在籍していることで、社内のコミュニケーションもよりオープンになり、活発に意見を交わし合う文化が生まれていることは、弊社の成長の原動力の一つです。
また、働き方の違いについては、外国籍と日本人で大きく違うと感じる点はなく、ご家族やお子さんがいるメンバーも多いので、お子さんが熱を出した時はチームでカバーするなど、国籍やバックグラウンドは関係なく、チーム内でのサポートや助け合いが行われています。
他にも、フルリモートの会社であるにも関わらず、オフラインでの交流を好むメンバーが多く、コミュニケーションが好きな人が多いです。
最近では、金曜日に出社できるメンバーで集まって、みんなでマリオカートをしました。
また、弊社では、AR体験促進補助制度:「AR Grant」という制度があり、ARに関連するイベントにメンバーが参加する場合の補助金が支給されます。
普段関わることのない部署のメンバー同士も、ARイベントを通して楽しい体験を共有することができるので、社内の交流やディスカッションを深めることに役立っています。
他にも良いことは本当にたくさんあって、メンバーの助け合いの精神が強く、困ったことがあれば誰でも助けてくれる文化があります。
日本への移住経験者の間では、住居探しなどの情報共有が盛んに行われていて、メンバー同士の交流は非常に活発です。
AC・松永 :普段のコミュニケーションで、特に意識されていることはありますか?
田中さん:会社としては、情報の透明性を高めることを重視しており、会社の意思決定に関する情報をできるだけ多くのメンバーに伝えるようにしています。
OKRは全社開示しており、設定の際も従業員がディスカッションに参加しています。その会議には9割程のメンバーが参加しており、会社が情報をちゃんと開示しようとするからこそ、メンバーも興味を持ってくれていると思います。
AC・松永 :以前、弊社で「心理的安全性」についてのセミナーがあったのですが、御社は心理的安全性が高いと言えそうですね。
田中さん:確かに心理的安全性が低いチームは無いと思いますね。
社長に対して、直接アイデアを提案しているメンバーもいるので、相手の役職や部署などに躊躇することなく、意見や考えを伝えられる企業文化があると思います。
AC ・松永:問題に感じていることも、言いやすい雰囲気が無いと言いづらいですよね。
田中さん:そうですね。例えば、弊社では従業員が突然退職するようなことはほとんどありません。
「この件に悩んでいて、でもまだ会社にいたいんだけど、どうしたらいいか?」というような質問を受けることはあります。
人事としては、大変緊張する場面でもあるのですが、そういう時は、会社ができることとできないことを明らかにして、「こういう風に頑張ってくれたら希望を叶えられる」ということを伝えています。
AC・松永:田中さんがメインで新しく作られた制度は何かありますか?
田中さん:「One Pretia」という制度は、国外からリモートワークができる制度です。
以前は、海外在住の従業員には日本に移住してもらっていましたが、ご家族が海外に住んでいたり、お子さんが生まれるので国に帰りたいという人も増えてきました。
また、海外に住みたいけれど、日本で働くことに興味があるという人が増えたこともあり、「世界のどこからでも働ける制度」を作りました。
今までだったら帰国=退職になってしまっていたのが、海外からも働けるようになったことで、大切なメンバーに仕事を続けてもらえるようになりました。
もちろん、海外での勤務が可能ということは、日本全国からの勤務が可能です。(※一部職種を除く)
また、外国籍のメンバーで日本語を学びたい人は実は多くいるので、福利厚生として「Study Support(語学学習補助制度)」を作りました。
社内の公用語は英語ですが、日本の文化が大好きで来日し、弊社で働くことになったというメンバーもいるので、日本語を学びたい人を応援したいと思っています。
もちろん、日本人が英語を学びたい場合もこの制度を利用できます。
他にも、エンジニアの中には、ピープルマネジメントをしたくないという人も増えています。
そこで「エンジニアやプロフェッショナルが、スペシャリストとして昇給昇格ができる制度」を作りました。
マネージメントではなく、技術力を極めたいというタイプのエンジニアがいれば、その意思を尊重し、本人の望むキャリア形成をする手助けをすることが、弊社らしいと思います。
AC ・松永:現在、海外から働くメンバーもいらっしゃいますか?
田中さん:インドネシア、フィリピンからリモートで働く従業員がいます。以前はブラジルから働いている人もいましたが、今は日本にいます。
時差の関係でセッションなどに参加しづらいので、将来的には、海外で働く従業員も年に一回だけ日本に来てもらって、サミットのような感じで飲み会ができたら、日本で働くメンバーと海外から働くメンバーとの間で、さらにコミュニケーションが深まると思っています。
フルリモートでの勤務が可能ですが、出社してオフィスの最先端のVRやARの機器を試したり、ディスカッションを行いながら仕事を進めることもできます。
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5.ポジティブな波紋!多国籍チームがもたらす素晴らしい変化とは?
AC・カルビン :グローバルチームになって社内に起きた変化はありますか?
田中さん:日本人だけのチームでは、自然と、日本でのサービス展開をまず初めに考えると思います。
ところが、グローバルなチームでは最初から世界での展開を考えるようになります。
例えば私たちのチームで議論をする際、「このサービスが中国やアメリカで使われる場合ってどうなんだろうね」ということが、自然に話し合われます。
「世界の人にサービスを使ってもらいたい」という目線で物事を考えられることは、多国籍の良いところだと思います。
以前、アルゴリズムを作るためのデータを作った際に、フランス人のメンバーから「これって日本人にバイアスがかかったデータになるんじゃない?」という意見をもらったことがありました。
日本人だけだったら気づかなかったような指摘が外国籍のメンバーから入るので、視座が常に高くあるというか、世界を基準に物事を考えられるようになります。
他にも、勤務中に熱い議論があった後、従業員同士で仲良くご飯行くようなことがよくあります。
仕事の上での議論と、普段の人間関係ははっきりと区切られているので、仕事が原因で人間関係が壊れるようなことが無く、清々しく議論ができるベースがあります。
AC ・カルビン:採用も含めてのビジョンについて教えていただけますか?
田中さん:弊社のミッションは「共に達成する喜びを届ける」というものです。
私たちの理念として、達成する喜びや、リアルで人をつなぐことに意味を感じることを基本にしています。
新しいコミュニケーションの方法を作る手段として、ARを使うことが弊社の基本にあり、人と人をつなぐ役割としての部屋を作ることを常にやっていきたいと思っています。
ARを通じて、国内だけでなく、海外を含めた人々のコミュニケーションを円滑にし、感動を共有できる機会を増やすことを重要視しています。
また、社内では、アウトドアが好きなメンバーが多く、外界というか、自分の日常の半径五メートルより外に出るようなメンバーがとても多いです。
自分の日常を素晴らしくしようと思うと、自分から外の世界に出ていくことや、世界に興味を持つことが必要だと思います。
弊社のメンバーは、日本だけではなく常に海外も視野に入れて物事を考えているので、その文化って本当に素敵だなと思っています!
そしてぜひ、より多くそういう方々に弊社に入社して頂きたいです。
国籍に関係なく、他者と感動を共有することを大切に思う人や、常に世界を視野に入れた考えを持つ人がチームに加わることで、弊社が目指しているミッションに近づくことができると思っています。
AC ・松永:外国籍のエンジニア採用に踏み切ろうとしている企業にアドバイスがありましたらお聞かせ頂けますか?
田中さん:もちろん日本国内だけでも優秀なエンジニアを採用することはできますが、日本だけではなく、世界中でエンジニアを探す方が、素晴らしいエンジニアに出会える可能性が広がると思います。
選択肢が増えるのは採用においては非常に良いことなので、その観点からお勧めできます。
また、外国籍のメンバーが、プロダクトを作る上で必要な目線をくれる存在になってくれるので、会社がみるみるポジティブな方向に変わっていきます!
国籍や地理的な制約に関係なく、私達が本当に一緒に働きたいと思う人や、高い技術力を持っている人を採用することで、最高のチーム作りができると思います。
AC ・松永:御社では語学学習の補助制度がありますが、語学についてはどのように捉えていますか?
田中さん:日本人同士で話す場合も、会話の中で誤解が生じることはあると思います。
相手が言いたいことを、そのまま、まっすぐ理解するのは、実は難しいのではないでしょうか。
大体自分が思いたいように解釈してしまったりしませんか?
それを私は会話の中での齟齬と表現できると思うのですが、それをどう解消していくかという点では、言語は関係ないと思っています。
特に、言語の壁については、翻訳アプリもあるので、根本的に分かり合えない理由は言語だけが原因ではないと思います。
例えば、自分がどこかで怠けて伝えきっていなかったり、相手に伝えることを諦めてしまうことで、誤解やミスコミュニケーションが起きると思います。
難しい話でも、コミュニケーションを諦めず、丁寧なコミュニケーションを積み重ねることや、できる限り説明をし尽くそうとすることが大切だと考えています。
もちろん、常に100%正しく相手の言っていることを理解したり、自分の考えを伝えることができているわけでは無いと思います。
ただ、幸いにも弊社では、ミスコミュニケーションによって起こる問題が、今までそれほど大きなトラブルになったことがありません。
それは、弊社の場合は、そもそも海外に興味のある日本人や、日本に興味があってわざわざ海外からやってきた外国籍のエンジニアなど、人とのコミュニケーションに対して、非常にオープンなタイプの人が多いからだと思います。
弊社のメンバーがお互いを理解しようとする積極性を持っていることや、伝えることが難しいようなことも、言葉を尽くして説明しようとする意欲があることは、共通の目標に向かってチームが進んでいく上で、非常に大きなプラスになっています。
AC ・松永:他のお客様にも、御社の事例を伝えさせて頂きます。
インタビューのお時間をいただき、ありがとうございました!